能古島の切ない片思い


どうも、スタッフのじゅんこです。

先輩には最近、「ナイトサバイバー」とも呼ばれています。

というのも最近、R不動産の運営する移住者のためのウェブマガジンreallocalで、「福岡ナイトガイド」を執筆したから?

他にも音楽やアート関係のイベントの記事を書いているので、さぞかしいつもナイトライフがメインな生活をしているかのようにウェブ上では見えているんじゃないんでしょうか。

数杯のビールに、数杯の焼酎を飲み、その後もはや何倍飲んだか覚えていないほどテキーラショットを浴びるように飲む…。というのはいつか昔の私の姿。

 

で、最近は何しているかというと

 

 

「能古島」へ通いまくっています。

写真 (3)

自転車とフェリーを乗り継いで。ちょうど天神から1時間というところです。

「最近ハマっている」というよりも、もはや「恋に落ちている」という表現が正しいくらい、能古島に心奪われてしまいました。

ちなみに、私の両親くらいの世代の話になりますが、あの井上揚水さんが歌っている「能古島の片思い」という曲はこの島をうたった歌です。今や世界レベルで音楽のデータ化が進み、CDの売れなくなった今でも、波止場を降りた市場ではこの曲のCDだけは、半永久的に波止場の市場で販売されています。

能古市

市場も昭和の行楽をイメージしたような香りが漂う、ログハウスのような造り…。

島にある郵便局や小さなお店、昭和レトロな雰囲気と島のユルさが大好きで、船で到着すると同時に最高にテンションが上がり、船で帰るときは好きな人と別れてしまう時のような、切な~くて胸がキュンキュンしてしてきちゃいます。思わず天気がいいと予定をずらしてでも行ってしまうほど…。もちろん両思いがうれしいけど、どちらかというと片思いしているかのような、あの甘酸っぱく切ない気分。

信号もなければ、コンビにもない。携帯の電波も会社によっては繋がりづらく、17時にはほとんどのお店は終了。
夜は都会の夜景を反対側から眺めながら静かにすごし、時が止まったかのようなこの島で「なにもないことの良さ」をかみ締めながら楽しんでいます。

元々「能古島」は福岡では観光地として有名な島で、都心部からのアクセスも抜群です。(reallocal紹介記事「気軽に小旅行気分が味わえる福岡市営渡船に乗って、能古島へ行ってきました」)都心にはないスケールの自然の豊かな場所、気軽にリラックスしに行けるスポットとして、糸島と並んでオススメしたい場所です。

アクセスの良さはもちろんのこと、行き帰りの道のりも楽しければ、能古島の自然のパワーとか、島の人の優しさ、景色の美しさなどなど…能古の良さは、ここに一度では書ききれないほどです。

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天候がよければ島の反対側の街のシルエットが…
普段自分がいる忙しい都会を眺めつつ、180度違う島へ。なんともシュールな絵に見えるのは私だけでしょうか?

 

ということで、そんな能古島のすばらしさを体感してほしい!!という想いで、今年の春に2日間かけて開催された全国のR不動産のスタッフが集合するという一大イベント「R不動産サミット」の2日目は能古島でした。

(サミットについての前の記事「全国のR不動産が福岡に集結!!」「R不動産サミット〜番外編〜」)

↑前日の夜は福岡市内の都会的な部分を楽しんでもらうコースだったので、2日目はユル~く能古島で。

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快晴に恵まれた行きのフェリーから。

 

目の前に広がる海と山、南国ムード満点のヤシの木と、福岡市の摩天楼を海を越えて眺めるという環境の中行われたサミット。

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思わずミーティング中に散歩に出て行ってしまう人も…!?

 

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海の反対側は緑いっぱい。 その心地よさに思わず裸足になる人も…

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R不動産としての今後についてのお話や、普段話すことのないほかの地域のスタッフの方との意見交換もあり、とても勉強にもなったしすごく有意義な時間でした!

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サミット後日に各地の方から個人メールがたくさん届き、今まで能古島のことも知らない方がほとんどだったようですが、大変好評いただきました。

 

そんな県内外のファンが増える中、能古島に住みたい人も増え続けています…

 

しかし!!!!

 

その需要に対して180度違う問題が…。

 

 

島には数々の空家物件がゴロゴロしているのです。

写真 (1)

 

なぜ?!

上の写真は「空家」というより「廃墟」ですが…。

 

能古島に住みたい、借りたい、買いたいという人、そして売りたい人はいるものの、実際にオープンになっている物件の中でも動いている物は少なく、需要と供給の関係は「能古島の片思い」のままなのでしょうか?

早く「両思い」になってほしいのですが、この件については大変奥が深いので、次回の私が書くブログで語らせてもらおうと思います。

ハ~。

しかし、切ない空家問題。大好きな島なだけに、いろんな意味で胸がキュンキュンしちゃいます…。

 

 

あ、

 

そう胸キュンといえば。

冒頭でもお話した井上揚水の「能古島の片思い」が主題歌になっている、能古島が舞台になった映画がまもなく公開されます。

 

結構、キュンキュンくるそうですよ。

この映画は、スポンサーのための映画ではなく、「作りたい映画を撮る」ということで、地元が福岡の熱い監督が、将来結婚する時のために貯めていた貯金を全てはたき、クラウドファンディングでも目標金額以上を達成され注目を浴びつつも、ギリギリの予算の中で去年の夏、東京からクルーを引っ張って来て撮影された映画、「なつやすみの巨匠」。

 

なつやすみの巨匠

 

出演してるのは福岡出身のコメディアンから、日本の映画界を代表する豪華キャストに加え、普段能古島に住んでいる方や、働いている方などがボランティア出演されているので、「あ!アノ人、島で見たことある…」ってなる人もいるのかも?

出演者&関係者の舞台挨拶も決まったそうです。映像で能古島を体験したい人は是非チェックしてみてください(「なつやすみの巨匠」オフィシャル・ウェブサイト