待望の女子がやってきた


といっても当社の新採用女子という話ではありません。

 

糸島の私の住む地区に天使のような女の子の赤ちゃんとともにSさん一家が移住してきたのです。

 

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近所の庭のコブシが満開になった3月上旬。

 

引越の挨拶まわりに同行させていただいたおり、訪ねる先々で真っ先に話題に上ったのが「わぁ、女の子だ!」という喜びの声。

 

というのも、近所にいる子どもたち9人中、女の子は小学6年生の1人だけで、あとは今年高校生になる男子を筆頭に、今春小学校に通う子を含めてやんちゃざかりの男の子ばかり。

 

毎朝、彼らが集まって登校する様子はにぎやかしく、つい口元が緩んでしまいます。

 

実のところ、娘が自立して夫婦2人だけの生活になってから近所の子どものことには無頓着になっていて、女の子が1人だけというのは、このとき初めて知ったのでした。

 

Sさんの腕の中で好奇心いっぱいの瞳を輝かせる赤ちゃんの顔をのぞきこんだ小6の女の子の表情が印象的でした。一瞬にしてお姉ちゃんの顔になっています。

 

かつて数軒だったこの地区は、20年かけて20数世帯に増えました。だから年代も様々です。最初の頃の移住者は私も含め、もう結構な年齢。

 

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仕事の都合で引っ越していったり老人施設に入るなどで空き家になったところには、それほど間を置かずに若い家族が移ってきたので、平均年齢はむしろ若返っているのかもしれません。

 

移住先として人気の高い糸島ですが、人口が増加しているのはJR筑前前原駅を中心とする市街地の一部に限られていて、周辺の海寄り、山寄りの地域では移住者より亡くなる方の数が上回っています。

 

そんな地域に空き家が点在しています。都市部では考えられないくらい広い敷地と家を子育て世代にこそ活用してもらいたいとあらためて思います。

 

建物は少々古くても、少しばかり不便でも、自然に囲まれ家族で工夫しながら、きっと楽しい暮らしができるのではないでしょうか。

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夏頃までにはもう一家族、Sさんと同年代の、やはり赤ちゃんのいる家族がやってくることになっています。はて男の子だったか女の子だったか。

 

どっちにしても、この地区の人々は両手を広げて歓待してくれることでしょう。

 

matsuo