イエを買うって vol1


前回のブログでイエを買うプロセスについてブログを・・・なんて言っちゃったもんですから。
不動産屋さんが一番忙しいこの時期に自分のイエのことなんて、とひとり自責の念に駆られつつも取り敢えずイエを買いたいと思ったらまず何から始めるのかを考えてみることに。
 
って言いますか、そもそもイエを買いたいと思ったことある?
 
自問してみた。
 
答えは「一応ある」。
そりゃあこれでも不動産屋の端くれですからね。
 
ちなみに奥さんにも聞いてみたら「何となくある」と。
そう、「何となく」ってなんだかしっくりきてしまうんですよね、このキーワード。何となく考えたことはあるんだけど、結婚して子供が出来てじゃあそろそろ!みたいなイメージでしかなくて現実的には遠い存在だったんです。
 
ただ、一昔前と違って立派に会社員になってキャリアも積み、結婚してちょっと余裕が出てきたらイエを建てる!みたいな王道のように思われてきた価値観やストーリーは時代の移り変わりと共に少し変わって来たように思うことも多く。
 
購入?!それとも賃貸?!そんな特集が組まれた記事を見ることも多くなったような。
(僕が知らなかっただけで昔からあったんでしょうけど・・・)
 
それは、不景気という言葉がつきまとい始めた頃からか、所謂、終身雇用における安定神話が崩れワークスタイルや雇用形態が多様性を持ち出したことも影響しているのかも知れませんが、取り敢えず我が家もこれを機に買うことを前提に第一回家族会議を開いてみた。
イエを買うかどうか家族会議
ーーそもそもなんで買いたいと思う?
(半ばこじつけのように二人で意見を出してみた。)
 
・「おじいちゃん、おばあちゃんになった時、賃貸で何万もの家賃を払うのってキツくない?」

 
まず最初に出た意見はこれ。俗に言う年金不安ってやつでしょうか、定年する頃にはローンの返済を終えてせめて住むところぐらいは安心して確保しておきたい。
 
(もちろん返済を終えても固定資産税とかマンションなら管理費とかは必要ですが細かいことは置いといて)
 
特にうちの場合、夫婦お互い雇用形態がフリーランスなので退職金とか無いし(会社員でも退職金なんて今はどうなんでしょう)老後資金は貯蓄といくら貰えるかも不安な年金頼みなんですよ。できるだけランニングコストは抑えておきたい。
 
 
・「今払っている家賃と返済額が変わらないんだったら買った方がよくない?」
 
次に出たのがこれ。非常にシンプルかつ素直な疑問だと思います。だって同じお金が出ていくにしても一方は何も残らず、一方は資産になっていくのですから。
 
賃貸VS購入みたいな様相になってくる議題ですが、突き詰めていくとじゃあ購入予算は幾らぐらいなのかとか諸々の問題やそれぞれに良い部分があるのでどっちが合っているかは人それぞれで一概には言えないと思いますが。(逆を言えば、今の家賃から換算して毎月の返済を同じくらいにするなら購入資金はこれくらいの予算までになっちゃいますよってこともありえますし。)
 
ただ、ある一定の広さや立地を求めた時に、例えば福岡市の賃貸相場で十数万の家賃を払うならって思うと買った方がいいんじゃないかと考えてしまうラインは確かにありそうな気がします。
 
 
・「自分たちの好きなように部屋づくりをしたい」
 
個人的にはこれこれ!って感じ。前述のようにお金のコトとかあれだこれだある訳ですが、職業病か何と言っても根底はココにあるような気がしてしまいます。自分たちの好きな内装やライフスタイルにあった間取りや空間を自由につくっていきたい。そんなイエで過ごす毎日は実際にとても楽しいだろうしひとつの幸せのカタチとも言えると思うのです。
間取りプランを考えるイラスト
持家を持つこと・建てることにひとつのステイタスがあると言うよりは、自分らしい空間を手に入れることが目的であると言う意味で微妙にニュアンス的な違いがあると思うのですが、そういう意味では新築や土地付きの戸建に限らず、柔軟な発想で住まいの求め方を考える人が増えて中古市場がより活性化されているとも言えます。
 
 
小さいことあれやこれや出たんですけど、大きくまとめると上記の3つが我が家の主な動機。
でもこれって代表的な内容で同じように考えたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
 
ただ具体的に購入を検討するきっかけがなかったんです。これまでの人生的にも。
 
じゃあ、真剣に検討するにあたって我が家はまず何から始めれば・・・。
 
(本気で買うとか言い出すんじゃなかろうな、と横目で奥さまの顔色を伺いつつ)
次回はその辺に突っ込んでみようと思います。
家を買う

hasegawa