カブトガニに会いに行こう 【序章】


オフィスのルーバルから青い空と筋雲を仰ぎ見ては、秋だな~と感じるこの頃。読書に芸術にスポーツに、食欲。暑さでバテていた時間を取り戻すように活動するにはもってこいの時期です。

そして私はと言えば、そんな夏の活気に逆行する様に、最近あるエリアの良さを再確認してきました。どこにって「糸島市」です。

過去のブログやサイトのコラムで、幾度も素晴らしさは紹介されているので、細かい説明は省きますが、実はこの糸島で一つだけ個人的に気になっていることがあります。

カブトガニ

※「伊万里湾のカブトガニ」さんより
なに、コレ?とか言わないでください。

 

カブトガニです。何しろ環境省のレッドリストにも載っている絶滅危惧Ⅰ類だからして、手元に画像はありません。

でも子供の時に出会った「生きた化石」のキャッチフレーズは強烈。wikiの概説では、取り立ててなんの役にも立たず・・・なんて言われちゃってますが、マンボウ(遭遇済)と同じくらいそそるものだったのは間違いないと思います。

そんなこんなで、今までも会いたい気持ちはあったのですが、ある時は仕事だったり、ある時はデートだったりで、やむなく封印されてきました。いえ正確には言ったのですがスルーされたことも有りました。
だからこの辺で、自分に正直になろうと思います。
この秋、カブトガニに会いに行きます。

 

では、糸島のどこの海に行ったら会えるのでしょう?産卵には砂地から広がる干潟ときれいな海水が必須であることから、さっそく候補地をピックアップしてみました。

 

今津干潟

1.今津干潟

イキナリ糸島市じゃありませんが、通り道なので。平成21年度から産卵場の保全整備も行っていると言う事で、期待してしまいます。

 

二見ヶ浦

2.二見ヶ浦

海はキレイですが、サンセットでも一番人の多い観光地。ボードの上で波を待つイケメンサーファーなら甲羅干しになっているかも知れません。

弊の浜

3.弊の浜

ご覧の通り、非常に波が高いです。遥か先まで曲線を描くスケールの大きい景観、糸島で一番好きなビーチかも知れません。
が、カブトガニ的には大間の本マグロのように身を締めたい場合を除き、そんな慌ただしい日常はごめんかも。そこまで機敏な生物にも見えませんしね。期待薄です。

 

岐志

4.岐志

この辺りまで来ると殆ど観光客の方はいません。静かな漁村に静かなビーチ。過去の目撃例もあるので期待したいところです。
と今回は、序章なのでここまで。

これ以外にも、良い干潟や目撃情報があれば是非教えてください。

ちなみに産卵つがい数で言えば、生態域である山口~北九州沿岸部の中でも、既に博多湾での確認数はとても少ないようです。

故にもし話の続きが出てこなかった時には、「ああ、会えなかったんだな・・・」と大人の優しさで、そっと察知して頂ければ幸いです。