最近、街中の壁面緑化が気になります。
というのも、福岡の街中を見渡すと、ここ数年で一気に増えた気が。
天神界隈をふらふらと歩くだけでも、あんなとこにも!こんなとこにも!と、グリーンを取り入れいている商業施設が目立ちます。
天神の中央にそびえ建つ商業施設ソラリアプラザ。昨年、11月に改装され、警固公園側の外壁は、壁面緑化となり生まれ変わりました。
こちらは、高級ブランド店などが入るレソラ天神。
石貼りの外壁の間に緑化壁のスリットが入っていて何ともオシャレ。
渡辺通りにある飲食店。緑があるだけで、自然とあたたかい雰囲気がでてます。
天神中心部からふと小道に入ると、ツタに覆われた天然の壁面緑化なんてのもあります。
普通の民家ですが、もはや覆われすぎて、何が何だか分からなくなっています・・・
地域の人から、蔦の絡まる教会として親しまれている福岡警固教会も。
かなり雰囲気でています。
と、色々と気になる壁面緑化をあげてみましたが、
その中でも一番のお気に入りは、天神デインドンビルの「壁庭(かべにわ)」です!
天神の中でも一際目を引き、インパクトのあるこの建物。目にした事がある方も多いはず。
ビル全体が多様な植物で覆われ、壁面緑化という次元を超えて、森の中に建物が入り込んでしまったのではないかと思うスケールです!
この壁庭を手がけたのは、デザイン性豊かな壁面緑化やガーデニングを手掛けるので有名な”庭園デザイナー 石原和幸氏。世界最大のガーデニングショー「英国チェルシーフラワーショー」にて、前人未到の3年連続金賞を受賞し、「世界一の庭師」とも称さている方です。
私は、元々石原さんの雑木林的なガーデニングがとても好きだったのですが、この壁庭を見てからは、さらにファンになってしまいました。雑多な感じだけれどもしっかりと考えられた非常に高いデザイン性、道行く人を驚かせ、時には笑顔にし、人々を魅了するモノに仕上げる力はさすがなだと思いました。
こちら、もう壁を通り超えて山になっています。
実際に登れるので、そちらの様子は以前のブログ記事からどうぞ。
いやはや、20年前に建てられたということですが、貫禄が違います!
青い空と溢れる緑、手前の中央公園とも一体化して、都心では何とも贅沢な空間です。DMXメンバーも事務所が近いので、気分転換に出かけることもしばしば。
壁面緑化は、遠方からでも一目でわかるインパクトある景観の演出が出来る魅力ももちろんありますが、夏は日差し・熱さを緩和し、冬は湿度を上げ乾燥を防ぐなど省エネ効果が発揮されています。もちろん、緑化するとなるとコスト・手間はかかるでしょうが、都市環境ならばそれ以上にやる価値がある気がします。そして、なんと言っても緑は、癒やし効果抜群です!
福岡の街中も、これからますます壁面緑化が増えていき、今までとは違った街の表情を見れるようになるのが楽しみです。