通潤橋の放水


DMX瀬の本高原合宿に引き続き、

 

先日、DMXメンバーとプライベートで、ちょっと遠出しよう!ということで、

熊本県山都町の「矢部の八朔祭」に行ってきました。

 

目的は、通潤橋の“ 放水”を見るため。

 

 

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“通潤橋”  日本最大級の石造りアーチ水路橋で、国の重要文化財に指定されています。

 

なんとこの橋、1854年江戸時代に建てられた石橋。

水の便が悪く水不足に悩んでいた白糸台地に住む民衆を救うため、肥後の石工たちの持つ技術を用いて建設され、橋の上部には、サイフォンの原理を応用した3本の石の通水管が敷設され、今でも周辺の田畑を潤しているのです。

 

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稲穂がきれいです。

 

元来は、通水管に詰まった堆積物を取り除くため行われていた放水。

 

今では観光放水として行われることが多くなってきているものの、いつでも見る事が出来るという訳ではなく、放水休止期間以外の土・日・祝の正午に1日1回だけ行われています。

 

ただ、八朔祭りの2日間だけは、お祭りに合わせ1日3〜5回の放水が行われ、今では、全国から放水を見に来る人も増えているとのこと。

 

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いざ放水!

すぐ側にまで近づくことができ、間近で見るととてもダイナミックで迫力があり、見応え十分でした。

 

 

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水路のための橋ですが、常時渡ることが出来るようになっているため、橋の上にも行くことができました。

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ただ、人を渡らせるための橋ではないので、手摺などはありません。高所恐怖症の方は無理かも・・・。ただ、転落事故などは今まで一度もないとのこと!おそるべし通潤橋。

 

約150年前に作られた灌漑用の橋。しっかりと当時のままの原型をとどめ、橋の中にある石の通水路を通り、現在もその役割をきちんと果たしていることに感慨深くなりました。

 

また、9月16日に、通潤橋を含む「通潤用水」が、国際かんがい排水委員会(ICID)が選定する初代の「かんがい施設遺産」に登録されたとのこと!なんとも嬉しいニュースです。

日本には、まだまだ誇れる歴史的、技術的、社会的価値のある施設がたくさんあるのだと改めて知ることができました

 

 

福岡市内から車で2時間半。

今回は、日帰りで行きましたが、熊本市内や、阿蘇などに立ち寄って温泉に入るなど、1泊2日の旅行で行くのもおすすめです。

昔の人の技術の凄さをまじまじと感じることができる場所。一見の価値あり!