DesignBuildFukuokaの2ndプログラムがスタート


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今回のテーマは、「古民家リノベーション」「地域活性化」「田舎☓都会」などハードだけでなく、ソフト面のアイデアも多く要求される深い内容。

設計期間は3日間の合宿を3回、施工期間は約1ヶ月泊まり込みというヘビーなプログラムにも関わらず、九州各地の建築大学生、大学院生が8名参加してくれ、すでにスタートをきった。

 

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まずは敷地調査。アイデアを膨らます。

 

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床を覗いてみる。かなり雑な作りでびっくり。昔はこんな基礎が普通だったとか。

 

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続、アイデア会議。

 

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初日ということで、夜は飲み。地元の方がたくさん差し入れをくれて、これもびっくり。鹿肉など。

 

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翌日、現場に行ってみると、早速地元の方が敷地の整備を始めていた。昨日の今日でこの動き、田舎のスピード感にまたもや驚く。しかも、このユンボは私物らしい。装備がすごい。

 

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チーム編成をして、作戦会議。デザイン云々の前に、地域課題解決という大きなテーマがあるので、議論の幅はとても広い。

 

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合宿最終日は、屋根裏を見てみよう、ということで、天井の解体など。既存の建物を少しずつ解きほぐしながらアイデアを練っていく。リノベーションならではの工程。

 

という感じで、楽しく進んでいます。

詳しい進行はDBFの公式ブログをご覧いただくとして、ぼくはDBFの背景などを少し書こうかと。

アメリカ滞在中に訪れたユタ州で、学生が設計・施工する大学院の建築教育に感動し、日本でもやりたいなぁとコラムに書いたのが2年前。

やりたいと思ったことはとりあえずやってしまう性格上、なんとか小さくても始める方法を考え、昨年「幼稚園につくる絵本館」というテーマでプログラムを実施した。

初めてのプログラムにも関わらず、12名の学生・社会人が参加し、とても有意義な時間を過ごすことができた。

 

できたのがこれ。「ぐるりん」

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そして今年は、以前から移住プロジェクトをお手伝いさせていただいている「上毛町」が進める「地域の新しい拠点」をDBFのプログラムでつくることになった。

実は元々は純粋に、ぼくらがリノベーションの設計をし、工務店が施工するという、計画だった。しかし、ただ設計して施工しても全くおもしろくないので、改装する過程もコンテンツにしてしまおうという計らいで、DBFで作ることになったという経緯。

ほんの思いつきではあったけど、進んでいくうちに、信じられないほど賛同者が集まり、地域のサポーター(一般人なのにプロフェッショナルなおっちゃんたち)、講師を担当する建築家、設計・施工をする学生、ワーキングステイ参加中の人、等々全部合わせると30人くらいのチームができあがった。特に上毛町のみなさんはほんとうに積極的で、なにごともスピーディ。

これだけ多くの人達が関わって、福岡から車で2時間の地「上毛町」でリノベーションプロジェクトが進むこと自体がぼくにとってはすでに感慨深い。

そんなことを回想しながら、DBF2ndのキックオフ合宿を楽しんだ。

あとは、みんなでアイデアを出し合って、良いモノをつくるだけ。

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