先週末、福岡の東、九大の跡地問題で話題の箱崎に行ってきました。
目的は箱崎商店街にあるムメイジュクでのイベント。
香川県と島根県で活動する30代の2人のトークです。
味のあるムメイジュクの看板。箱崎の商店街の雰囲気に合います。
その前に、そもそもこのムメイジュクが面白いんです。
もともと無名塾という名前の居酒屋だった建物。
閉店後、取り壊して駐車場になるところを、地元箱崎出身の建築家とその同級生のデザイナーがリノベーションして蘇らせました。しかも、1年間毎週末集まってセルフビルドで作ったというから驚きです。
現在は2階が住居、1階はオフィスと多目的スペースとになり、様々なイベントが行われています。
ムメイジュクの外観。1階はガラス戸で覆われており、夜のイベントの時は一際目立ちます。
今回のイベントのゲストは、
香川県の小豆島在住で四国を中心に生産者の方々と様々な活動をしているポン真鍋さんと
島根県の西側、石見地区で空き家の活用や起業支援などの活動をしている三浦さん。
2人とも大学進学を機に東京に出て、30代になってから地元の近くに戻ってきたほぼＵ（ほぼＵターンの略）の2人です。
まずは三浦さんのプレゼンから。画像は映画館がない町「浜田市」でwowowと行なった1日だけ映画館を復活させるプロジェクト。
この2人、やっていることが面白いんですが、それまでの経歴も面白いんです。
ポン真鍋さんは
東京大学に野球をするために入学し、その後、リーマンブラザーズに入社、リーマンショックの際にはその倒産も経験し、その後、東京大学野球部の監督になるため、アメリカの独立リーグのチームにインターン。日本に戻ってきたが監督にはなれず、その後、バンク・オブ・スコットランドに転職し、小豆島の地域お越し協力隊になると同時に会社を起業。現在は小豆島を中心に四国の良いものを広めてビジネスにするために奮闘しています。
一方、三浦さんは
早稲田大学を卒業後、元総理大臣の秘書をし、その後NGOの職員としてフィリピンでグラミン銀行などと共同でプロジェクトを行なった後に地元の隣町で行われたビジネスコンクールをきっかけに地元に戻りNPO職員に。その後は起業して、現在は都市と地方をつなぐ様々なプロジェクトを行なっています。
続いて、ポンさんのプレゼン。メインじゃないから10分だけと言ったのに熱くなって結局30分話してました。
この2人のように昔だったら海外や一流企業でバリバリやっていたであろう優秀な人たちが、今は地元に帰って新しいプロジェクトを立ち上げるということがどんどん増えてる気がします。
本人たちに話を聞いていると、地元への愛情というものは当然として、少子高齢化という世界最先端の課題の解決、新しいことができるという期待感が大きな理由のようです。
たくさんの人が集まり、立ち見の人も
実際にこの2人も、様々なことを経験して地元への愛と魅力を再認識し、地域の課題を解決するために帰ってきました。
2人の活動を詳しく説明すると長くなるので今回は省きますが、地域にもともとある魅力を今までにない方法で広げていき、ビジネスにしています。最近では人も雇っているそうで、地域でも面白いことができて生活することができることを実証してくれています。
そして何より面白いのが、香川県で活動しているポン真鍋さんと島根県で活動している三浦さんが普段から情報交換をしていて、今回福岡でトークをし、僕らと一緒にお酒を飲んでいること。
今までは、他のローカルの動きは東京経由で入ってくることが多かったのですが、今は直接ローカル同士が繋がりお互いのノウハウを共有しながら共通の課題を解決したり、共同でプロジェクトを行なったりと面白い動きが様々ところで起きています。今回のイベントもその１つ。
僕らもR不動産全体としてリアルローカルという新しいサイトを立ち上げ、ローカルとローカルの結びつきを促進させていけたらなと考えています。
ちなみに今週の土曜日（1月24日）14時から、そのリアルローカルについて、そしてこれからのローカルについて東京Ｒの安田さんを呼んで一緒にトークイベントを行いますので、興味ある方は是非ご参加ください。
イベントの詳細はこちらから
話を聞くだけではなく、参加者同士も自己紹介を。
箱崎商店街のおいしいご飯のおかげか、参加者同士の会話もはずみ盛り上がりました。
トークが終わって、バーテンをやっている三浦さん
イベントの締めは、博多一本締めではなく、箱崎一本締めからの万歳。
最後は、やっぱり筥崎宮参道横の名物屋台「花山」へ。