昨年の年末、アメリカ西海岸に3ヶ月住んでいたときに、ユタ州で「建築学科の生に設計から施工まで教える実践型教育プログラム」をNPOで運営している友人を訪ねた。
ぼくはこのプログラムにとても感動し、日本の建築学科の学生にもこんな機会を提供したいと思った。そう、たしかに思った。(そしてコラムにまとめた)
が、まさか本当にやってしまうことになるとは・・しかもたった半年後に。
FUCAのサイトでは随時状況をUPしている通り、DesignBuildFUKUOKAというプログラムをこの夏行っている。
福岡の建築学科があるほぼ全ての大学・専門学校から学生が参加してくれ、建築学科出身の社会人もメンバーになっている。第一期プログラムは、南区の幼稚園の堰堤に、子供向けの絵本館を作るプロジェクト。
これを、設計から施工まで、すべて学生が行う。
12人のチームで、いくつものプランから1つに絞り、ブラッシュアップし、図面の完成まで2ヶ月を要した。
そして、8月が施工の期間だ。しかも、工期はお盆を含めたたった12日間。
今回このプログラムをやってみて、一番驚いたのは、本当に多くの企業や人々に、支援していただけていること。
若手建築家3人の講師チームは毎回授業をサポートしてくれているし、本場アメリカDBBのインストラクターの2人は毎回スカイプでフォローしてくれ、さらには大学の先生方からも学生たちのプランにアドバイスをいただいている。
さらに、DBFサイト協賛スポンサーに記載の通り、
工具はホームセンターグッデイさんや今村工務店さんに提供していただき、建築材料は鷹野材木店さんを始め、多くのプレカット工場、工務店さんから提供していただいた。
このプログラムは、本当に多くの方に支えられて、進めることができている。そして、参加している学生たちは、本当に良い経験をでき、良い仲間を作れている。運営サイドとしては、準備期間1ヶ月弱で立ち上げたプロジェクトだが、とても良い形を作ることができた。
あとは、この仕組みを継続できる形にまで持って行くのがぼくの仕事。
がんばります。
と、なんだかもう完成したような文章になってしまったが、現在施工の真っただ中。暑い中、セルフビルドで毎日がんばっている様子をレポートして締めてみたいと思います。
今村工務店さんの工具使い方レクチャー。
鷹野材木店さんのご協力で集まった建材。
最初は素人だった学生たち。
今回のユーザーである、幼稚園の子供たちも興味津々。
基礎が完成した状態。
子供サイズの抜け穴。ユーザーテストもばっちり合格。
積んで、
切って、
打って、
寝る(笑)
そしてまた切る。
さぁ、完成まであと一週間。