ちょっと慌ただしい日が続いたせいか、社会生活に疲れていたのだろう。
敬愛する動物達に会いに行こうと思い立った。
彼らは実にシンブルである。
食う。寝る。致す。
ほんとはもっと色々な感情やらもあるのだろうが、その明快な生き方は、普段我々が如何に余計なものを振り回し、振り回されているかを思い知らされるのである。
前回のブログに思わぬ反応があったということで、プレッシャーを感じている訳では決してない。
ただただ、動物に立ち戻りたいだけなのだ。
PCとスマホを樋井川に捨てて、向かった先は、福岡市動物園。
正面側の入り口から入園。嵐の前の静けさか。
連日の不安定な天候に加え、異常な蒸し暑さのせいかお客さんは少なめ。
と、いうか明らかに動物の数の方が多いだろう。
余計なお世話はヤメだ。
黙って、400円でチケットを買う。
予め言っておくがここのコスパは相当高い。
入園第一歩。
手前から香ばしさはあったが感想はこれだ。
くせ~。
当たり前の話である。
時期も時期、生きるとはこういうものだ。我々とて同じ事ではないか(僕は余り臭くないが)。
どんな動物と出会うのか。
アッパーマインドを瞬間冷やしてくれたのは始めに出迎えてくれたこいつ。
「座れるゴリラの彫刻」と書いていた。撮影ポイントだ。
ひとり訪れた僕にどうしろというのか。。
この先、何が待ち受けているか分からないのは人生と同じだ。
畳み掛ける罠。「シュー」という音に背後を振り返る。
霧状に噴射する水。とってもクール。
超スプラッシュ。
恐らく夏期限定、動物園の心遣いなのであろう。
しばらく見ていると、スペースシャトルの打ち上げみたいに見えてわくわくしてきた。
そして、いよいよ動物に遭遇する。
記念すべき一発目はゴリラだった。
比較的リアクションもしてくれる。かしこそうだ。
ここ福岡市動物園では各動物の紹介プレートがあり、生年月日と名前が記載されている(どこも同じだろうか)。彼とは同級生だった。感慨深い。
隣の区画ではキリン。
毛並がすごく綺麗でうっとりする。
大柄の動物は迫力が違う。でも舌の血色が悪い。
尻がかゆいらしく、エサ箱に尻を擦り付けている。
僕も皮膚が弱いので気持ちとかき方の習熟度くらいは分かる。彼は相当な上級者だ。
カンガルーの群れ、ガンの飛ばしっぷりが半端なかったが、それ以上にヤバい目つきをしていたのはヤギ。
エサが100円で販売中。ほんとは手紙なんか食べないらしいぞ。
異次元に凶暴な眼光。次からは距離をとりたい。
遠目でみていればがわいく見えるのは日常でもよくある話だ。
で、個人的に一番かわいかったのはこのネズミ。
パンダマウスという種類。なるほど、毛並がね。
大きくない僕の手の平サイズで成人らしい。群れて寝ているとこを寝起きドッキリで撮影をお願いしたが、最高にプリティ長嶋だった。
こうして、様々な動物とふれあいを重ね、半分くらい畑正憲になった頃だったろうか。
目を疑う光景に歩みが止まる。
小規模だけど立派なアトラクション(別料金。でもリーズナブル)。
ひとり訪れた僕にどうしろというのか。。
やはり、この先、何が待ち受けているか分からないのは人生と同じだ。
でも、乗ってみる。
ぬるい風と遠心力でブラックアウトしそうになった。
この選択はお天道様も予想してなかっただろう。
僕だって動物だ。予定調和を崩しにかかる時もある。
しかし、くだらないアンチテーゼの所為で三半規管はズダズダだ。
動物園の猛襲は続く。
聞き覚えのある「シュー」という音に振り返った瞬間のデジャブ。
10秒くらい横にいるとズブ濡れになるので注意。
またもスプラッシュ。
今度は数で勝負をしかけてくる。
しかも太陽光発電で起動している最新バージョンらしい。エコだ。
想像も及ばない多様性をを見せつけられ、同じリアクションをとっていては人間の学習能力の無さに動物達も呆れるだろう。
とりあえず積極的に水を飲んでみた。
こんな学び舎もあったりする。
ここには動物の剥製とか、模型とかある。
決して住みたいとは思わない外観。白で目がやられそう。
動物のテストがあって、僕は10問中6点だった。こんなに良い点が取れたのは生まれて初めてだったので、お盆の帰省で母にプレゼントすることに決めた。
ちなみに、こんなシュールな画がとれたので、発表しておく。
しつこく成績を自慢したが、とても優しい係員さんだった。
それにしても、この福岡市動物園、園内はかなりの広さで、丘陵地なりのアップダウンもあるため、一周するだけで結構な運動になる。喉が渇いた。
都合良く売店を見つける。
奥では海外からの観光客ご一行も食事中。超グローバルだ。
大したせめぎ合いにもならず、結局ビールを飲んでしてしまう。
人間に生まれた喜びが喉に雪崩れ込む。結局、動物と触れ合った程度で削ぎ落とせるほど煩悩も習慣も軽くないのだろう。
タバコを並べてカップのデカさをアピール。気が利く。
とりあえず、カップにドバドバと中ビンを流し込む売店のおばちゃんのテクは必見なので、行く機会があれば是非堪能いただきたい。
と、いう訳でそろそろこのブログに飽きて来た頃だろう。
心配せずとももう終わる。僕は割と空気が読める方だ。
何より僕が飽きてきた。
気づけばほとんど動物の紹介もしてないが、
冒頭にも述べた通り、ここのパフォーマンスはいつ来てもほんとにヤバい。
紹介に至らなかったが、もっと沢山の動物達がキミを待ち構えているし、併設する植物園がこれまた四季折々、ヤバいくらい楽しませてくれる。
しかも、8月の毎週土曜日は「夜の動植物園」が始まるという。
カップルとか、多いのかな。。。
元来、夜行性の動物が大半を占めるからして、ここが本気だという声も多いのだ。
底知れぬ魅力を宿した「福岡市動植物園」。
是非一度足を運んでみてはいかがだろう。
「福岡市動物園」
http://zoo.city.fukuoka.lg.jp/
「福岡市植物園」
http://botanical-garden.city.fukuoka.lg.jp/
入園料 / 大人:400円 高校生:200円 中学生以下:無料
お問い合わせ先 / 福岡市動植物園総合案内所:092-531-1968