赤坂のレトロビルで面白いこと始めます。


いつもならイエを買うプロセスをテーマにしたブログを連載中なのですが、今日は脱線してちょっと違う話。
赤坂にあるレトロビルで、面白い条件でリーシングを試みることになりました。
簡単にご説明すると・・。
長年住んでいた前の入居者が退去して、原状復帰前の現在はボロボロの部屋。普通ならば大家サイドで決めた(今までやっていた)内装で原状復帰をして新たな募集スタートというところですが、今回はなんと、先にボロボロの状態(これが本当にかなりくたびれた状態なんですが)で募集をして、入居者が決まった後に大家さんと借主さんで協議をしながら、可能な範囲で借主さんの希望を取り入れた内装を施しお貸し出しいたします。
ただし、注意点としては、もちろんそもそもの内装予算はそんなに高額ではありませんし限りがありますので、何でもかんでもという訳にはいきません。基本は予算の範囲内で可能なこと。
予算を越えてしまうけど「どうしてもこうしたいんです!」とかがあれば、不足額分だけ入居者で実費負担頂ければそれも検討します。
あと、希望をできるだけ考慮するとは言え、大家さんはその部屋をずっと賃貸物件として貸していかなければなりませんので、その上で極端にデメリットとなりそうなこともNGとなります。
福岡R不動産を運営するDMXのブログ
(現状はこんな感じ。写真よりも、もうちょっとくたびれ感はあり)
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(流し台とバスタブは入れ替えます)
今まで、セルフリノベOKを謳う物件は少ないながらもあったのですが、どうせ原状復帰するならその分の予算で一緒に内容を決めましょうというのは僕の記憶の中でも福岡では特に珍しい事例のような気がします。
柔軟な発想と広い視野で物件のことを考えられている大家さんのご理解とご協力のおかげで今回の募集に至ることとなりましたが、これは純粋に入居者の楽しい暮らしを願う大家さんの想いがあって実現できた話でもあり、新しい物件でこんなことはできません。
今回の物件は築38年、ただ家賃を下げ続け入居者を待ち続けるよりも古い物件だからこそ競合物件には無い攻めの貸し方で差別化することができます。そして借りる方にとっては、世にある味気ない賃貸物件とは違うオリジナルに近い空間を手に入れることができ、お互いにメリットを享受できる。
年代的にも日本では築30年以上のレトロビルがこれからどんどん増えていくことを考えれば、もっともっといろいろな発想で今までの賃貸物件での暮らし方の既成概念を変えてくれるような物件が増えること願います。
物件については、近々にサイトにてご紹介させて頂きますので、気になる方は是非。

hasegawa