住環境を考える① 池編


住環境、こうやって単語にしてしまうと何だか堅い話みたいですが、要するに「何を基準に」「どんな暮らしをしたいか」ってことなんですよね。

物件を選ぶ具体的な基準は、職場へのアクセスだったり、広さだったり、時には家計に余力が出て来たから生活を全体的にグレードUPしたいと言う気持ちだったり、ペットに癒されたいと思ったり、人によって本当に様々です。

だからって、物件が良ければどんな雑然とした環境でも我慢できる!と言う人は少数で、誰だってできるだけ良い環境の中で生活したいと思っている所は同じ。

だからこそ物件を決める条件の中でも、一番非現実的な要素であるはずの環境について、日々溜まってゆくデータを絡めながら、私なりに少し考察してみようと思います。

〇〇線△△駅徒歩5分!ばかりが大事で、求めているリアルなら・・・きっとあなたはこのブログに出会うことはなく、サイトの左側に並んだアイコンにわくわくする事はなかったはず。そんな気持ちを込めて、シリーズ第1回のお題は「池」です。

言わずと知れた大濠公園。嫌いと言う人に会った事がない位に福岡人には不動の人気を得ており、実際エリアを指定してのご相談も多いです。

ただ、人気があるという事は=坪単価も他のエリアより割高になってくるし、ましてや部屋から公園が見渡せる物件なんてごく一握り。

どうしてもキラキラ光る水面を見ながら生活したい人に取っては、他に川という選択肢もありますが、それはまた次回以後のテーマとし、少し視野を広げて見ると・・・

広域なのでちょっと見づらいですが、中央上部のそら豆のような池が大濠公園です。そこから下に視線を移すと、南・城南・西区環状線沿いに緑地帯と池の姿が確認できます。

つまりこれは「移動時間」という拘りさえ捨てれば、自然を身近に感じる事のできる選択肢は、下記に上げるエリア以外にも、もっともっとあると言うこと。

今回はその中でも比較的規模が大きく、個人的にもつい立ち寄ってしまうものを中心に、写真左からご紹介したいと思います。

◆親水溜池(斜ヶ浦池)◆西区生の松原

住宅地の中の公園だけに規模はそんなに大きくありませんが、渡り鳥の飛来や野鳥の生息が見られ、近所の子供達にとっても自然と触れ合える遊び場になっているようです。この時期は公園脇の桜並木も見もの。

◆親水溜池(箱の池)◆南区鶴田

リビング→庭→池なんて羨ましいロケーションも、ここでは有り。

◆西南杜の湖畔公園◆城南区干隈

比較的新しく整地された公園のため趣きはないですが、野球のグラウンドや芝生広場、竹林があったりと世代に合わせた楽しみ方ができる公園。

坂を自転車で駆け下りて・・・なんて懐かしい遊びをしている子供の姿も。

◆野多目大池◆南区野多目

大濠公園が全国有数の水景なら、こちらは市内最大の溜池。写真左の浮島のように見えるのは創建350年とも言われている天照神社で、夫婦神を祀っています。隣接した公園や、池を取り囲んだ遊歩道も混み合うことはなく、南区らしいゆったりとした時間が流れているのも、ついつい足を停めてしまう理由かも。

こんな風に地元の人に愛されてきた池の姿を見る度に、いかにも不動産観点的な立地の選び方ではなく、「この風景がここにあるから」そんなオプション的な考え方で物件を探すと、福岡と言う街がもっと面白く、可能性をもってあなたの中で広がってゆくかも知れません。

そして、きっとそれが街そのものを益々楽しみ、好きになるコツ。

もちろん、そんなロケーションを存分に味わえる物件が出た時には、随時サイトの方でご紹介して行きますので、どうぞ下記アイコンのチェックを怠りなく。