カフェとポエム


R不動産の物件詳細ページに入ると、物件の細かい情報を記載した紹介文があります。

まずアイキャッチとなるのは写真。

まあ、時々変なタイトル付けてる人もいるので、そこがフックになって覗いてみるというパターンもありますが、ほとんどのケースはまず見た目ということになります。
ビジュアルが気に入ってもらえたら、賃料などの条件を確認し、間取図を凝視。そこから飯食って、風呂入って。しょーがねー、紹介文でも読んでみようか、という流れでしょう。実際、目線の優先順位的には最後の方に甘んじてます。
しかしながら、買う、借りるにあたって最も情報量が詰まっているのは当然ここ。
期間限定で貸してます。
セットバックが必要です。
店舗だけど飲食店はできません。
著名な建築家が設計した物件です。   など
そもそも写真では伝えきれない情報ですし、重要なポイントが隠されてたりするので軽視はできません。
ちなみに、スタッフの間ではこの紹介文のことを「コラム」とスタイリッシュに言い換えており、僕は「ポエム」と呼んでいます。
最高のパフォーマンスを魅せてくれた物件に敬意と感謝を込めて捧ぐ一遍の詩。
故に、ポエムを書くにあたっては精神の安定こそが必須条件であり、それを得られる環境というもが非常に重要になります。
オシャレな僕は大体ハワイで書いているのですが、ハワイからでは物件の案内に行けないとクレームが殺到、吊るし上げを喰らった結果、ハワイの次にオシャレと予想したカフェ以外ではポエムが書けないカラダになってしまいました。
そんな中、最も精神的な安定が得られるカフェは何処なのか?
ふと湧いて来た疑問ではありますが、当ブログのネタに困っていたタイミングと合致し、今回調査をしてみようという試みに至った訳です。
女子もドン引のカフェ巡りの結果、個人的には適度な雑音があった方が書き易いということが判明したので、今回はメジャーな3店に絞って調査を行いました。もちろん、個人的な感想です。
では、始めます。
S店(今泉のCCCあたり)

 

シアトルスタイルを確立し、世界規模で展開するチェーン店。
当初の予想では僕が悟りを拓くに間違いないであろう場所とされ、事実、筆も進んでいます。
が、ふとした瞬間にその衝動は訪れました。
タバコ、吸いたい。。
喫煙者にはその気持ち、ご理解頂けると思いますが、一旦タバコが脳裏を過ると。これはもうどうしようもない。
次第に筆は止まり、気づけばエアースモークキングで隣の人に息を吹きかけている始末
これはいかんと外のベンチに腰掛けてはみたものの、薄雪舞う極寒の国体通りでは完全に思考停止。

ホットコーヒーに薄氷が張る危険な環境下でも黙々と仕事をこなす。

 

これではポエムどころの話ではありません。
T店(今泉のD11向かい)

S店と同じく各国にファンを持つ大手で、自動車ショールム内店舗など特徴的な店舗も手がけるT店。
ここは喫煙席もあることから、ポエムを書き始めるまでのアプローチは非常にスムーズ。
が、ふとした瞬間にその違和感は訪れました。
オシャレな僕がオシャレなこの店でオシャレなMacをカチャカチャやってるとクリエイターっぽくなってしまうということに気づいたのです。
その時、既に事件は始まっていて、僕をクリエイターと勘違いした女子達からは無数の熱視線。
このまま悦に浸り、フェロモンをまき散らせればポエムはおろか彼女までできてしまうという状況を目前に思考はポエムから女子達へ移行します。
ちょっと斜に構えてみたり。悩んだフリをしてみたり。

男前なポージングと仕事の両立をはかる。まさに文武両道。

 

ポエムどころの話でないことは取材に同行してくれたインターンの三井くんはおろか、手元のコーヒーカップですら感じ取っていました。
V店(地下鉄空港線「赤坂」駅近辺)

リーズナブルな価格設定がうれしいチェーン店。
V店に行く事を「ベロリンちょ、する?」と言うことが若者の間で定着している程のスタンダード。
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席に座り、コーヒーを含んで、ほっと一息。
学生時代から幾度もお世話になった空間だけに言いようのない安心感に包まれています。
「はっ!?」
気がついたのは夜でした。
どうやら寝ていたようです。
コーヒーショプを同日3店をはしごし、過剰にカフェインを摂取しながら、寝てしまった僕を我ながらどうかとは思いますが、ひと休みの後、遂に覚醒した芸術が爆発を始めます。
怒濤のブラインドタッチ以て、ポエムは僅か6秒で完成。
デキる男は時間にシビアです。

破竹の勢いでフィニッシュワークを行う。趣味は滅私奉公。

エモーショナルを凝縮し、紡ぎ出したポエム。
物件を讃える素晴らしき賛歌となったことは言うまでもありません

というわけで。非常に個人的な見解ではありますが、
ポエムをしたためるににあたってはV店が圧倒的に有力!という結果に。
むしろ、僕に限ってはV店で書くことがほとんど。ちなみに、赤坂店限定です。
こんな感じで、まあ、最後は集中力の都合で雑な締めくくりとなりましたが、いかがでしたでしょうか。
ご意見ご感想は勿論いりません。
一部フィクションも混じっておりますが、1割はホントの話です。
結局のとこ、言いたかったことはこれだけ。
みなさん、物件の紹介文も読んでくださいね!!!