部屋を貸したい人と旅行者のマッチングサイト「airbnb」


とてもユニークなWEBサイトのご紹介です。
アメリカのベンチャー企業が始めた、「部屋を貸したい人」と
「宿泊したい旅行者」をマッチングするサービス~airbnb~です。
福岡R不動産を運営するDMX/本田雄一のブログ
部屋を貸したい人は、基本的に自分で住んでいる家の使っていない1部屋を貸す形。料金も自分で決められます。
借りたい旅行者・宿泊者にとっては、ホテルに泊まるよりも、誰かの家にお邪魔した方が、コミュニケーションもできるし、エキサイティングな経験ができて旅がより面白くなるだろうというメリットがあります。
すでに169ヶ国9000都市に、泊まれる部屋が提供されていて、すごく伸びているとのこと。

福岡R不動産を運営するDMX/本田雄一のブログ

詳細のページはこんな感じ。
内装がイケてる部屋もあれば、普通の家もあって、部屋のクオリティだけでなく、提供者の人柄なども評価されるので、なかなか面白い。金額は意外に高めの設定。東京で一泊50ドル~100ドルくらいのレンジがボリュームゾーン。
ビジネスホテルの単価と同じくらいの設定なんでしょうね。
超有名なシリコンバレーの「Y Combinator」というベンチャーキャピタルから出資を受けており、かなり注目されてます。
個人的に面白いと思ったのは、宿泊=ホテル・旅館という概念を壊し、誰かの家に泊まれるという体験と、空いている部屋を貸して収益化したいニーズにも応えられる合理的なサービスであること。
企業ではなく、個人からこのような「空間」が提供されているというのがポイントだと思います。(シェアハウスの運営企業がここに提供したりという例はありますが・・・)
ちなみに、これとは別に、「Couch Surfing」と言って、旅行者を無料で受け入れるホストファミリー的な活動も最近流行ってきていますが、ボランティア型より収益化できる方が長期的に見て面白いと思います。
こういった動きは、是非固まった概念の不動産業界にも波及してほしいですね。
最近よく思うのは、「宿泊」と「賃貸」の境界は曖昧になっていく方向に向かうのでは?ということ。
共に「空間」を「時間単位」で貸していることに変わりはなく、時間軸を変えるだけで「宿泊」と「賃貸」のどちらかに定義されるという境界はそもそも曖昧です。
ホテル →  ウィークリーマンション → 普通の賃貸物件
のように時間単位は長くなっていきますが、賃貸になると「契約」という面倒なハードルがでてくるので、宿泊の方が、より縛りがなく面白いことをやりやすい環境だと思います。
airbnbのようなサービスが広まっていき、不動産・賃貸業界にもソーシャル化の波が押し寄せるときが来るのではないかと楽しみです。