さて、すっかり時間が経ってしまったけど、R不動産サミットin金沢の続き。
1日目の深夜までは前回を参照。
■2日目朝 町家で目覚める。
網戸はなく、木製の格子を開けっ放しにしたまま寝ていたけど、真夏なのにエアコンなしで快適だったのは新発見。 決して金沢の夜が涼しい訳ではなく、建物の通気性によるもの。 現代の、風が通り抜けない密閉度追求型コンクリート住宅もエアコンありの前提であれば快適だけど、昔の建物はうまいことできてるなぁと今更ながら感心。
隣で寝ていた神戸R不動産の小泉さんとともに朝食を求めて町へ。
Googleに頼ろうとするぼくを尻目に小泉さんはすでに前日に人力サーチで、おいしいコーヒーショップ情報をゲットしていた。
向かったのは東出珈琲店。
1時間ほど小泉さんと神戸×福岡サミットする。
神戸と福岡は共通する所が多い。 市の規模で言うと共に人口150万人前後で、港町としての特徴もある。
近々でいうと、東京を中心とした首都圏からの移住者がやってくるのも、福岡と神戸は感覚値として多い。
公開サミットでも小泉さんは「東京に集中しすぎていることに違和感を感じる」と言っていたが、ぼくもそれは同感。 大学卒業まで横浜・東京で育ったので、 ヒト・モノ・カネが集まることのメリットもデメリットも理解した上で、Japan = Tokyoという構造には違和感がある。というか、国として魅力に欠ける。
海外から見て、観光という視点でKyotoやMt.Fujiは有名だけど、暮らして行くという視点で考えたときに、「Tokyo」と「Tokyo以外」なんてカテゴリーではなく、もっと魅力が散らばっていて選択肢が多くあるべきでしょう。
アメリカに住ん西海岸の都市回っていて思ったのは、一つ一つの都市が自立していること。核となる産業や気候などの特徴があり、それがそこに住むヒト惹きつけている。
例えば、ポートランドという福岡市と同規模の広さで、人口は半分以下という街に時価総額7兆円のナイキ本社がある。(厳密には隣町)
(ポートランドについてはこの記事に詳しく書いてます。)
元々気候がよく、スポーツが盛んだったり、食が豊かなコンパクトシティに、明確な産業が生まれたことで、街としての特徴は際立っているし、そこに住む理由も明確である。
アメリカの中心(を考えること自体無意味だが)がニューヨークなのかどうかもあまり関係なく、都市自立している。
東京に仕事があるから(東京にある仕事しかできないから)、他の都市を選択肢に入れられない日本の環境とはここが大きく違う。
そして、震災以降、多くの人に「仕事<暮らし」という価値観への変化が起こり、神戸や福岡に移住する人が増えてきたのは、まさにターニングポイントだ。
ぼくらが提供している価値は、この街(ぼくの場合「福岡」)でどんな面白い暮らしができるのか、どんな快適な住環境があるかを物件やコラムを通して紹介することで、「どこに住むか」のという問いの選択肢を提供している。
「旅するように暮らす」というキャッチフレーズはどこかで聞いたことがある気がするけど、どこに住むかなんてそのときのノリで決めればいいし、一つの場所にこだわる必要も全くないし、選択肢は無限だ。
福岡を推しているぼくだってそろそろ他の場所に引っ越そうと思っていたりするし、福岡に移住してきている人も、「とりあえず福岡面白そうなんで!」と完全にノリで引っ越してきている。
と少し長くなったけど、そんなような「暮らし論」をおいしいコーヒーを飲みながら話した。(ような気がする)
以下は、ぼくの金沢散歩写真集です。
金沢といえば「町家」。本当にいろんな場所で、素敵な町家路地に出くわす。
現行の法律では実現できない、入り組んだ木造密集エリア。
川沿いにも町家飲食店。
今もいいけど、昔の風景を想像しても、なんかよさげ。
R不動産サミット2日目のロングミーティング。なぜか教室で(笑)
議論の形式も必然的に先生&生徒という構図に。
最後は外で!
最高に刺激的な2日間だった。
R不動産のメンバーはみんな個性的で、まとまりはあんまりないけど(笑)思考の切り口がバラバラで面白い。
まとめると、いろんな場所で好き勝手にやってる人たち。ってとこでしょうか。
2年後の福岡サミットをお楽しみに。