あっという間に１月も末。
街には椿、山茶花、水仙、と冬を彩る花々が咲き、桜の蕾が春の準備を始めています。
さて、早速ラーメンの話です。
実は夫が大のラーメン好きで、東京出身であることもあって’とんこつが当たり前’ではないようで。色々なラーメン、つけ麺を求める（食べに行く）生活を送っています。
もともとそんなにラーメンが好きではなかった私も、またラーメン？！と言いながらも食べに行くと「確かにこれは家では再現できないわ。おいしい！」と絶賛することも多く、気付けば私もしばらくラーメンを食べないと無性にラーメンを食べたくなるように・・。
習慣とは見事で、今ではもうラーメンが大好きです。笑
そんな私の福岡麺生活の中で、最近びっくりしたラーメン店を紹介したいと思います。
お店があるのは、昨年末、福岡空港にできた「ラーメン滑走路」。
福岡のラーメンはもちろん、全国各地の人気ラーメンが９店舗集まっています。
今回その中で夫が気になっているのは、「煮干しが嫌いな方はご遠慮ください」のキャッチフレーズが掲げられた、
「すごい！煮干ラーメン 凪（なぎ）」。
東京に数店舗を構えるお店で、こちらの店舗は関東圏以外では初出店です。台湾・フィリピンにも数店舗を展開しています。
「タッチパネルで細かい内容を注文するらしい」
夫から聞いた情報はこれだけで、味の想像はあまりつかないため、早速、空港にラーメンを食べに行ってみました。
店内は、３列のカウンター席のみ。
１席に１台ipadが設置され全席にあるため、異様な光景です。
（店内写真を撮り忘れ・・画像は公式HPよりいただきました。見えますか？ipad。）
ラーメンの種類は大きく２種類。
「すごい煮干し」か、「ふつうの煮干し」。夫はすごい方、私はふつうにしました。
入口で食券を買って通された席につくと、タッチパネルには、「初めての方」「常連の方」と２つの入口。どうやら常連の方は細かい注文ができるようです。
煮干しがどれくらい効いているのか想像もつかないため、薄味にできるならしようと思い、常連の方から入ると、「QRコードをかざしてください」と出ました。
進むと、予想通り「薄め」「ラー油抜き」が選択できたので、今回はそれで注文。
慣れない注文を終えて「すごい画期的だね～！」と話していると、
ーーーシュイーンーーーーーーー
なんと目の前を、ラーメンが通りすぎて行きました。
カウンターの奥に厨房がある作りで、最初の席案内以外は、すべて厨房からカウンターに組み込まれた装置で送り届けられるようです。
１席に１台のipadでもびっくりしていたのに、回転寿司以外では見たことのないこの配膳システムに目を丸くしていると、
タッチパネルに「ラーメンがきます」と表示され、
ーーーシュイーン
私の目の前にラーメンが。
レーンは上下２段。左奥が厨房で、ラーメンがこの黒い板に乗って届きました。ラーメンを受け取ったら表示されている「下段レーンを返却する」をタッチすると黒い板が厨房へ戻っていきます。
ほんのりと煮干し風味の香る、優しい醤油ベースのスープに中太ちぢれ麺。
ペッパーが結構かかっているように見えるのですが、効きすぎずちょうど良い加減でした。上にのっているのはチャーシューではなくローストポーク。これがまた美味しかったです。
夫が追加でごはんを注文したいと言うので、見ていると
タッチパネルの「注文」を発見、ごはんをタッチ
→「お金を入れてくださーい！」という厨房からの掛け声のあと
→目の前にプラスチックカップが来る
→お金を入れる （ちょうど入れなくていいの？と私が隣で焦る。）
→レーンを返却
→「お釣りです、ありがとうございます！」という厨房からの掛け声のあと
→目の前にプラスチックカップに入ったお釣りが来る
→レーンを返却
→ごはんが届く
→レーンを返却・・・
と、追加注文の一連作業もレーンの使用で完結してしまいました。
このお店で席の案内や退店後のテーブルを片付ける係として立っていたスタッフは、20代と思われる日本語が片言の外国人の方一人だけ。
進むAI化を思わぬところで目の当たりにしました。
最先端設備の驚きに劣らず、ラーメンも美味しかったですよ。
最近行った、他のおすすめラーメンはこちら。
・中央区高砂 中華そば 寿限無 中華そばってこんなに美味しいんですね！と思いました。
・東区松島 彰膳 東福岡店 ４種類の味噌から選べる味噌ラーメン。
・中央区大名 ちー坊のタンタン麺 大名店 担々麺ならここが好きです。
福岡のラーメン激戦は、今後も幅を広げて大きく過熱しそうです。
reallocalでも連載を作りたいのですが、うどん、ラーメンの福岡らしさを表現するのにずっと悩んでいます・・うーん・・・。