療養20日間の功罪


気の滅入る話ですみませんが、一大事だったのでご報告する次第です。

 

腰を痛めてトイレもままならない状態が10日余り続きました。人に悟られずに動けるようになるまでにはさらに10日が必要でした。

 

不燃物のゴミ出しの日、袋を持ち上げたとき腰に違和感。案の定、午後には立てなくなりました。

 

寝返りを打とうとするだけで激痛が走る。横になって見上げる青い空。

 

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ああ草刈りがしたい。薪の用意もしなくては。その前に、今月仕事はどうする!?悶々としているところに、霧島へ一泊研修にでかけたスタッフから現地の画像が次々に届きます。

 

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山歩きの様子など見るとうらやましさが募る。研修なのでレジャー気分オンリーではないにしても、ずいぶん楽しそうです。

 

「私も以前、腰を痛めて辛い思いをしました。少し身体を動かしたほうがいいそうですよ」。霧島から女性スタッフのメッセージ。

 

確かにこのままでは腰がずれたまま固まってしまう気がして、少し動けるようになってから、リハビリを兼ねて雑誌の整理をやってみました。

 

押し入れに何年も置きっぱなしだった段ボールをおそるおそる引っ張りだしてみると…

 

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すっかり忘れていた「BRUTUS」創刊号を含む1980年から1990年にかけての20冊余り。

 

「空間の自由主義」「独創空間に住む」「あたりまえ生活が好きだ」「ニューヨーク・スタイル・マニュアル」などの見出しが踊っています。

 

海外取材も多く、写真や記事はいま見ても魅力的なものばかり。「波打ち際の都市生活者たち」なんて特集、いいなぁ。今まさに福岡でこんな物件を探しているのだ。

 

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その昔、タウン誌の編集に携わっていた頃、行き詰まると仲間で「母なるぴあ、父なるP0PEYE」とつぶやいて前進のエネルギーにしたものです。BRUTUSが出ると、我々も大人のタウン誌をつくろうと「City Park」なる月刊誌を創刊したっけ。

 

ページをめくるごとに当時の生活が思い出されてウルウルしているところへ、それを凌駕するごとく腰がバキバキと激痛の触手を伸ばしてくる。

 

やばい。整理はあきらめてごろんと横になる。

 

頭の中では次に取り上げる物件のキャッチフレーズが浮かんでは消え、また浮かぶものの腰の痛みが圧倒的で、結局は「腰は大事だ」という結論しか出せない有様でした。

 

しまらない話で失礼しました。

matsuo