ひょんなことから自宅の前の空き地118坪が手に入った。
自分で移転登記の申請をした。
所有者の現住所が謄本記載のものと異なっていたため一手間かかったが、良い勉強になった。
登記完了を告げる書類が届くと、自分のものになった実感が湧いてきた。
というわけで、今回も糸島の日常を書きます。
土地は30年以上も人の手が入らず、ご覧の通り、元の雑木林に戻りつつあります。
木という木にツタがからまり、頭上を覆っています。引っ越してきた頃はほんの苗木程度だったクヌギは、今や幹の直径30センチを超えるものもあり、梢は天をつく勢い。ハゼノキを伐採したら腕や足が猛烈にかゆくなりました。
やっかいなことに東側は竹林が勢力を拡大中。この状態では土地の様子がまったくわかりません。一応、平地なんですが。手前の開けたところは隣地です。
なにより行く手を阻むのは、びっしりと生い茂ったイバラ。さながら有刺鉄線です。イバラの道とはよく言ったもので、これを見ると気持ちが萎えてしまいそう。
「あんた一人じゃ絶対無理。どっか頼まないと」
きっぱりと妻の指摘。まぁ、いずれどこかに頼むとしても、できるだけのことはやってみたい。
というわけで「武装」してみました。
枝ぶりの良い木をいくつか残して、あとは草原にするつもり。まずは畑と薪割りの作業場とストックに、なんならヤギでも飼うか、と妄想は膨らんでいます。
「武装」と書きましたが、ヘルメットは別にしてこれらの装備は糸島ではわりと日常ユース。移住してきたばかりの隣人は真っ先に刈り払い機を買いに走ったそうです。糸島の暮らしは毎日がアウトドア♪
ここへ越してきた当初、この空き地に立つと北に遠くではあるけれど野北の海が望めました。せめてその頃の状態にと思った瞬間、いやな予感が頭をよぎりました。
一帯はこの空き地を含め3つの区画に分かれていて、同様に放置されて密林と化した土地が北と西に横たわっています。この1区画だけ草原にしたところで閉塞感は拭えないし、海も望めない。
合計500坪余り、一面のジャングルを前に佇む私。
どこか一カ所でも突破口ができれば……
暑い夏になりそうです。