毎年恒例の警固神社でのお参りを終え弊社も1月5日より通常営業が始まりました。
数日経った、1月8日。私はいつも通り真面目に仕事をしていると、「今日から『十日恵比須の正月大祭』が始まったらしいよ」という声がちらほら。何だろうと思いながらも、仕事に追われググってる暇なんて私には無い。
「こういうのは、史さんでしょ。」
なになに?私の知らない所で、なんか話が進んでいるようだ。なんだか嫌な予感がする。
「何ですか?」
おそるおそる聞いてみると、会社に商売繁盛の古いお札があってそれを納めてきて、新しいお札を頂いてくるらしいのだ。行ったことが無いなら絶対行くべきだと言うではないか。会社の近くの神社に行けばいいと思っていた私は、
「いいっすよ〜」
と軽く返事をしてしまったのだ。
よくよく聞くと、会社の近くの神社ではなく、天神から地下鉄に乗って行く「十日恵比須神社」だと言うではないか!
相当並ぶから、一人で行くと寂しい事になるよという情報もあり、誰か一緒に行く人はいないか社内に声をかけるが、
食べてもいない肉にあたって、お腹が痛い… と言うK氏。
十日恵比寿に行くと腰が痛くなるからなぁ… と饅頭を食べながら言うH氏。
ついさっきまで「みんなで行きましょうか!」なんて言ってたくせに、行く段になってしらばっくれるS氏。
本当に薄情な奴らだ。どう見ても忙しそうには見えない。だから、お正月のおみくじで「凶」を引いてしまうのだろう。ちなみに私は「大吉」だ。
そんな中、「今から行くなら、僕も行きますよ。行った事無いし。」と天使の声が聞こえてきた。
我が社で最年少ながら、誰よりも冷静沈着で、豊富なスキルを武器に与えられたタスクを一瞬にして完遂させる 乙倉イカ太郎くん である。彼と一緒なら、きっと任務を無事果たすことができそうだ。
さあ、出発だ!
地下鉄に乗って、「千代県庁口」へ。 この日から始まったという事もあって、駅に降りてから人も多く道に迷うこともなく無事到着。
神社に近づいてくると、露店がずらーっと並びます。なんとその数は300店以上だそう。
乙倉くん:「古いお札を納めるところは何処ですか?」
警備員:「本殿の左奥に行ったところです。」
無駄な動きを省くために取りあえず警備員に聞く、さすが乙倉くんである。ずらーっと並ぶ行列を脇目に本殿へと向かい、手を清め古いお札を納めに。
さあ、新しいお札を買って帰ろう!って、新しいお札が売っているお札所を見ても、何時間も並ぶような様子では無い…。
も、もしや… さっき見たあの行列に並ぶのでは…。そうだ!お参りしてない!!
お参りをしないと、今年のDMXの命運に関わるのではないかと乙倉くんと来た道を戻る。
参拝の行列の最後尾。本殿までの道のりを知っているだけに何時間かかるのか不安がつのる。
現在時刻21:01
まさか今日、まさか夜に、十日恵比須に参拝することになろうとは思っていなかった乙倉くんと私は、軽装備。
極寒の中、暖かいものを飲もうと熱燗を一杯。顔は暖かくなってきたが、体は一向に温まる気配は無く2人とも震える手で熱燗を手袋にこぼす始末。
逆に手袋が冷たくなるという惨事に見舞われながらも、ようやく本殿が見える曲がり角まで来た。
現在時刻22:17
約1時間20分、長蛇の列に並びDMXのさらなる飛躍と商売繁盛を願って、しっかりとお参りしてきました。
本殿の近くまで来ると、男性の声で 「大当たり〜!!」 「福起こし〜!」 「今年の干支〜!」 「宝船〜!」 「打出の小槌〜!」 「恵比須ちゃ〜ん!」と聞こえてきます。帰路に着く人の手には、笹の枝と手にはなんだか縁起の良さそうなものが。
「恵比須ちゃん」がどんな物なのか気になる。
全く何も知らない状態で来た、私と乙倉くん。この時点で、「十日恵比須神社」がきっと「商売繁盛」の神様が祀られているのであろうと予測し、個人事業主である我々も「福引」とやらをしてみよう!ということに。
きっと乙倉くんと私は、今年売り上げが上がることでしょう!
寒さのあまり、顎はガクガク。足の爪先までキンキンに冷えた体を温めるため、汁ビーフン。
幸せそうな乙倉くん。
任務完了! 家に着いた頃には、午前0時をまわっていましたとさ。
行ったこと無い人は絶対に行くべき!! 来年の参考にしてください。
ね、片岡さん。