2013年から九州芸文館で行っているアーティストインレジデンス「ちくご移住計画アーティスト編」
3年目の今年は、少し立派になっています。
12月2日から始まった成果展「ダブルファンタジー」のフライヤー
まず変わったなと思ったのが、テープカットなどの式典。
去年まではこんなのなかった・・・。
また、今回は日本人のアーティストだけではなく、海外のアーティストも招聘。
同じ時期に筑後市に滞在して、それぞれの感性で筑後の風土を作品にしていきました。
そのため、名前も変えて「筑後アート往来」に。
同じ場所にいたはずなのに、それぞれ違うものを感じている、そんな違いを作品から感じとっていただきたいです。
テープカットの様子。真ん中の黒いワンピースの女性がアーティストの武内貴子さん、隣の赤いワンピースの女性が韓国釜山から招聘されたアーティストのキム・ハンナさん。
テープカットの前には副知事さんや県議会議員さんなどのご挨拶もあり、行政主体のプロジェクトっぽくなってきました。
さて、作品はというと、武内さん昨年までと同様に「久留米絣」をテーマに制作。
会場いっぱいに広がるインスタレーションの作品は、圧巻です。
武内さんの制作過程や筑後での生活についてはこちらのブログをご覧ください。
空間全体を使って、久留米絣の制作過程を追体験できる作品。
作品の中に入ることができるのもインスタレーションの楽しみの1つ。
いろんな角度から作品を見て、体験して、自分の好きな場所を見つけるのが個人的には好きです。
よく見ると、下に敷き詰められている藁が奥にいくにしたがって、緑から青へ。
これは久留米絣と同じく、藍染で染めたそう。わらも染まるとは知りませんでした。
上から下がっているのは、絣を織る前の糸。
こちらも奥に行くにつれて、染められていきます。
展示室の外から見るとこんな感じ。
藁が敷き詰められているせいか、少し動物園のよう。
筑後市役所の担当者である松永さんもスーツ姿で楽しんでいました。
座って、完成した作品を眺めるアーティストの武内貴子さん。
藁や糸の確保には筑後の農家さんや絣工房さんの力を借りて、
また特に今年はお隣さんにご飯を頂いたりと筑後の人の支えられてできた作品です。
一方、韓国釜山から来たアーティストのキム・ハンナさんは、
いつも一緒にいるという「うさぎ」(僕らには見えないですが)との筑後市での生活を1つの絵本に。
絵本のために描き上げた原画と原稿を展示しています。
中には福岡県特産民芸品に指定されている筑後の郷土玩具「ててっぽっぽ」として親しまれている素朴な表情の土人形「赤坂人形」に影響受けて、同じような作り方で制作した「うさぎ」も。
もちろん、絵本は会場で読むことができ、筑後市での体験が彼女の完成を通して、新たな物語に。
もう1つ、注目しほしいのが左手の棚においてある絵日記。
この絵日記と絵本を見比べると、どんな体験が物語のエッセンスになったのが垣間見れ、制作を追体験した気になりました。
あと、芸文館の駅をはさんで反対側にはホークスの2軍と3軍の拠点が4月に完成。今まさにスタジアムの工事中。筑後船小屋駅周辺は楽しくなっていきそうです。
展示は12月23日までですので、お見逃しなく!