ハーバード大学に行ってきた


先日、ちょっと用事があってボストンに行ってきました。

しかも、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の授業を見学させていただくという幸運にも恵まれ、それはそれは感動モノだったので、ちょっと書いてみます。

 

ハーバード大学といえば、世界ランキングトップの大学として有名ですが、そのキャンパスはfacebookの成長を描いた映画「Social Network」で舞台となっていました。

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こちらがビジネススクールのキャンパス。

 

クラシックでありながら、外観・内装ともにリノベートされているので、重厚感と華やかさを兼ね備えています。

 

で、肝心の授業。

ハーバード・ビジネス・スクールは、熱いディスカッションスタイルの授業が有名ですが、ぼくが参加したのも、まさにそのうちの一つで、とても熱い教授の授業でした。(ちなみに全部が議論形式ということではないです)

 

とある有名な企業の事例(ケース)をテーマに、なぜこの企業は成功できたのか?自分が経営者ならどんな決断を下すか?などについて議論し合うのですが、特筆すべきは2つ。

 

1.教授はファシリテーター

ぼくらが普通に想定する教育では、教授が一方的に話して知識を伝達することが授業となっていますが、HBSでは教授は自分の知識を伝えることよりも、多様なバックグラウンドの学生たちから多様な意見・アイデアを引き出すことにフォーカスしています。

と文字で書いても伝わりにくいのですが、教授は教室中を走り回り、「もっとおもろいアイデアはないのかー?うぉー」ってなノリで80分間の授業を盛り上げ続けていました。

Teacherというより、Entertainerというのがしっくり来るような、そんな立ち振舞いでした。これにはほんとにしびれましたね。授業の概念をぶっ壊してくれました。

 

2.学生がとびっきり面白い

ビジネススクールなので、学生と言えど平均年齢は28歳くらいで、バックグラウンドは各国のいわゆるトップキャリア(コンサル、金融、商社・・)、起業家、NPO、軍隊など幅広く、これが多様な経験と知識から、多様な意見・・アイデアを引き出せる要因です。

日本語の「学生」という言葉から受ける印象とはどうもかけ離れていて、HBSは多様なバックグラウンドのプロフェッショナル集団が、互いに刺激を受け合いながら学んでいく機会を提供しているというのが正しい捉え方のような気がしました。

 

ちなみに、ハーバード大学は寄付金をもとにしたファンドで3兆円を運用しているそうです。桁が意味不明ですが、日本のトップスクールでも数百億円程度なので、桁が2つ違います。

これだけ潤沢な(無限と言ってもいいレベルの)資金を使い、最高の教授に最高のサラリーを払い、最高の学生を集め、最高のキャンパスを保持していれば、世界トップの座は固そうです(笑)

 

と、久々にカルチャーショックを受けてきたのですが、ちょうどぼくらもDesignBuildという建築を学ぶ学生向けの教育プログラムを運営しているので、今後のプロジェクトに活かせればな、と思う次第です。