長崎で建物探訪(洋館編)


上毛町やら別府やらと九州の東の方に行くことが多かったのですが、今回は気分を変えて西に。

目的地は長崎。小学校の修学旅行以来なので、17年ぶり。
長崎までは車で2時間。意外に近いんですね。なぜ17年間も行ってなかったのか不思議です。

長崎は江戸時代に唯一外国に門戸を広げていただけあって、福岡ではなかなか見ることがない洋館や中国様式の建物がたくさん。

まずは出島から

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昔は本当に島だった出島も今は周りも埋め立てられ、普通の陸地に。
中はテーマパークのような雰囲気で当時の建物が再現され、畳にテーブルやベッドが置いてあるなど日本と西洋の文化が入り混じった建物が多いです。当時の日本では西洋のそのままの建物を建てることはできず、日本の建築様式をうまいこと応用して西洋の生活様式に合わせた先人の知恵が垣間見れます。

次はおいしいチャンポンと皿うどんを食べた中華街

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こちらは建物がどうのこうのって言うより、看板が特徴的ですよね。何となく中国っぽい。日本人がやるとこうならないですね。大阪は少し似たところがありますが…。

もっと中国なのがこちら。
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孔子廊。外から取ったので写真はいまいちですが、この屋根の形と色。日本人にはない感覚。
木造で瓦ぶきだったりと日本の建築様式と似ているのですが、日本はシンプルに中国は派手にする傾向がある気がします。

あと、とにかく暖色が好き。特に赤。先ほどの中華街も赤が多かったですね。

同じ赤でも品を感じるのが次の崇福寺。
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こちらは日本にある最古の中国様式の寺院。国宝や重要文化財に指定されている建物や門がたくさん。同じ赤でも少し黒が入っているためか品があります。

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でも、こういう装飾的なところはさすが中国です。ちなみにこちらは国宝の門の屋根裏の装飾。

洋館の話をするつもりがいつのもにか中国系ばかりになってしまったので、ここらへんで洋館も。
長崎で一番気になったのはこれ。
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長崎の洋館の特徴でもあるバルコニーを潰して部屋にしたバージョン。
洋館の佇まいが残るぎりぎりのラインを攻めつつ、でも部屋を広くしたいという願望をかなえたこの建物。ここまで思い切っては普通はできません。

気になったと言えば、もう洋館でもなんでもないですがこちら。
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一見、ただの古い建物ですが、よく見ると・・・。
そう!石垣に建物がくっついているんです。さすが坂の街「長崎」。どんなに狭い空間でも無駄にはしません。中がどうなっているのか気になりましたが、残念ながら確認することはできませんでした。

最後は洋館でもなくなってしまいましたが、長崎には福岡では見られない建物がたくさんありました。それも長崎が辿ってきた特異な歴史が創り上げてきたものだと思います。戦後はどこに行っても日本中同じような建物ばかり建てられましたが、ようく見ると歴史を感じさせるものやその土地でしかありえないものなど実はいろいろあるみたいです。

またどこか行ったときにそんな視点で町を楽しみたいと思います。

ちなみに洋館を楽しみたい人は有名なグラバー園に行ってください。グラバー邸しかないと思っていたのですが、長崎にあった代表的な洋館はここに集められ保存されています。いろいろな発見があり洋館好きでも楽しめますので是非!

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あと、ちなみに2月15日(土)から3月2日(日)までFUCA第2期アーティストの成果展を行ないますので、ぜひ4人のアーティストの1年間の活動の集大成をお楽しみください。

http://fuca.asia/portfolio-view/fuca-ex-04/